私の大好きな箱根駅伝が終わって早1ヶ月。私自身も陸上競技に身を置いていた「自称アスリート」でしたので中学生くらいからTV観戦していましたが、大学生になり、知人が箱根駅伝を走ることになってからは一層興味を持ってTV観戦するようになりました。毎年特集本を購入しては各大学・個人ごとのタイムを見ながら観戦するというはまり具合です。
日・週・月・年単位でのトレーニングプランを明確にし、それを実践する-。今の学生はそれだけでなく、これらのトレーニングに対してレポートを作成したり、自ら設定した目標を皆の前で発表し、さらには目標に対する達成状況も発表したり、これらの結果に対して監督・コーチが振り返りを行う-。まるで企業における人事評価のようですね。体力や精神力を養っているのではなく、「自ら考え行動する」という「計画・行動力」も養われているわけであります。私も大学まで陸上競技に青春を捧げましたが、私の時代の体育会系という言葉は「スポ根」のような感じでしたが、現在は全然異なるもののように感じます。
「適材適所」という言葉も見逃せません。監督・コーチが区間配置を決めるのですが、各々の適性を見つけるためには学生を「観察」しなければなりません。観察するには「コミュニケーション」が必須事項になります。先で述べた「振り返り」もコミュニケーションの1つです。
こうして見ると、組織のマネジメントが必要だということがわかります。個人的には某大学の某監督のマネジメント論が大好きです。
「学生とのコミュニケーションの図り方」
「トレーニング中、私生活の仕草1つで現状把握」
「理論づけて目標を設定し実践させる」
「モチベーションをいかにして上げるか」
一見当たり前のように思うことかもしれませんが、学生一人一人の性格が違うのでアプローチの仕方も十人十色というわけですから、感心させられるというか、考えさせられます。
これらは企業も同じです。組織の長、部門の長の一番の仕事はマネジメント。
強みを伸ばして弱みを解消していく-。
クライアントのため・自社のため・自分のために頑張ろうと言える-。
こうした導きができるよう、私自身も日々学んでいかなければなりません。
福岡支店長 木村 和人