「俺の背中を見て覚えろ」
 
 前回のコラムの冒頭にありました言葉です。一昔前はこの方式で人材育成ができ、会社の業績も右肩上がりだったわけで、立派な人材育成の方法だったのでしょう。
 
 しかしながら、時代は変化し会社を取り巻く環境も日々変化する-。
 
 「仕事は見て学ぶものだ」
 「我々の時代はこうだった」
 「自分はこうやって今の地位を築いた」
 
 今の若い世代はこうした言動に拒絶感を示すことも少なくありません。この言動は主語が「上司(自分)」であり、主語が「部下」ではありません。部下のためを思っての言動が逆に部下の気持ちを逆撫でしてしまい、かえって悪循環に陥ってしまうという負のスパイラルに陥りかねないのです。
 
 これらを逆説で考えると主語を変える必要があります。それは「上司(自分)」ではなく「部下」を主語とし、目線を下げてあげることが求められていると推測できます。部下が「何が出来て何が出来ていないのか」、これらを見てあげるのは当然のことで、それを響く言葉で伝えてあげないといけません。伝えた上で、部下の改善行動を注視しさらにフィードバックを行う。これを都度繰り返す。これが現代の人材育成の主論だと思います。
 
 こうして言葉にすることは簡単なのですが、難しいことは「響く言葉で伝えること」ではないでしょうか。ここで私自身が特に気をついていることは、「部下に変化(成長)を求めるのであれば自分が先に変わること」です。この考え方が正しいとも思いませんし他の方法もたくさんあるでしょうが、今はこの方法で福岡支店が円滑に回っていると自負しています。
 
 福岡支店内には若かりし頃の私を知っているスタッフが多いということもあり、今だからこそこの方法で上手くまわっているだけかもしれませんが、時代が変われば会社も変わる、だからこそ私自身も変わっていく努力をしていかなければと強く思います。

 

福岡支店長 木村 和人