当法人も、稼働してはや1ヶ月が経過しました。組織を創っていく楽しさと大変さが同居する今日この頃ですが、支店長としていかに職責を果たしていこうかと考えると、何度思考しても結局は「経営理念の実践・追求」にたどり着いてしまいます。
経営理念はその組織の価値観であり、意義・目的とも言えます。自分たちが何のために事業をしていて、どういう集団なのか。それを定義づけることにより、社員のベクトルが一致して一体感が出てきますし、それが社風・行動指針にもなります。あるいは製品を作る、営業をする、採用活動をする、値決めをする、事業運営の様々な過程で必ず経営理念が絡んできます。いわば経営理念は、その会社の「ものさし」でもあるので、これがなければ事業運営はブレてしまい、方向性を見失ってしまいます。
また、経営理念は単なるスローガンではなく、業績とも相関関係にあります。経営理念を明確にしている会社とそうでない会社を比較すると、圧倒的に前者の方が売上・利益が大きくなるというデータがあります。また、規模が大きくなればなるほどその傾向は顕著に表れており、優良と言われる企業のおよそ8割で経営理念が明確化されています。個々の価値観がバラバラで意義や目的が統一されていなければ、業績が伸びないのも当然の結果のようにも思えます。
それでは、経営理念を作れば自動的に業績があがるのかというと、残念ながらそうはいきません。その経営理念を社員一人ひとりが理解して、共有して、全員で実践していかなければ効果はほぼ無いだろうと思います。ここが一番難しいところです。どんなに立派な経営理念を打ち立てても、「絵に描いた餅」では意味がありません。せっかく経営者の想いを経営理念という形で言語化できているのに、社員への落とし込みの段階で止まっていることがよく見受けられます。非常にもったいなく思います。
ちなみに、当法人の経営理念は「四方笑顔」です。我々やお客様だけでなくその家族や社会にまで笑顔の輪を広げるような事業展開を目指します。四方どこかで笑顔の欠けることのないように、いかにこの経営理念を戦略に落とし込んで実践していくか、また社員一人ひとりに浸透させていくか。まずはそのために、尽力していきたいと考えています。
大阪支店長 吉村 徳男