先日、社内で実施したビジネス研修で「ソーシャルスタイル理論」を知りました。ソーシャルスタイル理論とは、人の思考やコミュニケーションには「感情を表すか、表さないか」、「意見を主張するか、意見を聞くか」によって大きく4つの傾向(ドライバー、エクスプレッシブ、エミアブル、アナリティカル)に分類することができる、という理論です。自分の傾向=ソーシャルスタイルを知ることで、思考やコミュニケーションの癖が分かるなど自己理解を深める事ができ、また他者のソーシャルスタイルを知る事でコミュニ ケーションの取り方の改善が期待できるとされています。
この理論を用いた「ソーシャルスタイル診断」を受けたところ、私は「エクスプレッシブ(感情をあらわす×意見を主張する)」である事が分かりました。診断を受ける前にたぶんそうだろう、というアタリはつけていたのですが、たぶんどころかかなり強めの傾向に正直驚きました。
この「エクスプレッシブ」の特徴は、明るくてノリが良い、好奇心旺盛で楽観的である一方、直感的で大雑把な傾向があるとのこと。そう、まさに自分を言い当てていると感じました。私は特に「直感的で大雑把」という点に自覚があり、人に何かを教えたり、物事の計画を立てるといった場面で、もっとこうしたらよかったかも?と後から色々考えてしまう事が多々あります。私が過去担当していた業務も、引き継ぐ当時は余白の多い業務フローしか伝えることが出来ていなかったものが、数年を経た現在は丁寧に仔細が記され整った業務マニュアルに進化しており、大いに感心しています。
なお、他のソーシャルスタイルは次のとおりです。
「ドライバー(感情を表さない×意見を主張する)」:理論的・合理的
「エミアブル(感情を表す×意見を聞く)」:調和的・慎重
「アナリティカル(感情を表さない×意見を聞く)」:分析型・客観的
このソーシャルスタイルの違いはそれぞれに強みと弱みがあり、私の「直感的で大雑把」という弱みは、ソーシャルスタイルの違いがあるメンバーに日々助けられているともいえます。逆に「好奇心旺盛で楽観的」という強みで支店内のムード作りや方向性を定めるという面で発揮できればと考えています。
「ソーシャルスタイル理論」によると、同じソーシャルスタイルの人同士は考え方も似ているため自然とわかり合いやすいとされる一方で、違うソーシャルスタイルの人、特に「感情を表すか、表さないか」×「意見を主張するか、意見を聞くか」を縦軸×横軸で分類した時の対角に位置するソーシャルスタイルの人とは思考やコミュニケーションの傾向が真逆なので苦手なタイプと感じやすいとの事。 その為、違うソーシャルスタイルの人とのコミュニケーションにおいては、自分の思考やコミュニケーションの癖との違いを意識した関わり方をすることで円滑で効果的なコミュニケーションができるようになるとされています。
自分のソーシャルスタイルだけでなく、相手のソーシャルスタイルを知る事は、お互いを尊重し、それぞれの強みと弱みを補い合う心地の良い組織運営につながるのではと感じています。
神戸支店長 春原 真起子