社会保険労務士法人 協心

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カシミヤのように

支店長コラム

 朝の空の色がだいぶ明るくなってきてゆっくりと春の訪れを感じる今日この頃です。子供は元気なもので半袖半ズボンを着たがり格闘の毎日ですが、私にはまだまだ寒くセーターやマフラーが手放せません。

 セーターやマフラーといえばカシミヤですね。その名前は、インド北境カシミール地方の山羊の毛を製品化したことが由来と言われています。カシミヤ山羊は、主にアジア大陸の寒暖差が激しい山岳地に生息し、寒い時期には氷点下30℃を記録する厳しい環境下で、寒さから身を守るため剛毛の下に柔らかな産毛を蓄えるそうです。この産毛こそがカシミヤの原材料で、皮膚を覆う毛を丸ごと刈り取るウールは一頭あたり3~4kg採れるのに対し、カシミヤの原材料となる産毛は100g程度とごくわずかしか採れないそうです。

 また、機能面も素晴らしく、環境に順応した寒気や乾燥に強い耐久性を持ち、圧倒的に軽くて繊細。縮れ毛状でよく絡み合うため、編み立てられた製品は空気をたくさん抱え込み、放熱を抑える二重サッシのような性能があるそうです。このように、希少性と素材としての機能性という2点がカシミヤをプレミアムなものにしています。

 そんな、プレミアムなカシミアを大量生産しようとカシミア山羊を連れ帰りヨーロッパでの放牧を試みたところ、原産地よりずっと気候が穏やかな土地であったため、細かくて柔らかい産毛はほとんど生えてこなかったそうです。

 さて、昨年は新型コロナウイルスの脅威が瞬く間に世界中に広がり、経済活動が止まり外出自粛や休業要請と多くの活動が制限され、日常生活が一変する年となりました。収束まではまだ道半ばといったところで引き続き活動が制限される状況ですが、そんな状況だからこそ従来通りではなく、様々なアイデアにトライする年にしたいものです。

 カシミア山羊の産毛のように、その環境下だからこそ発達する領域や絞り出される発想があるはずです。もっと言えば、従来のやり方やシステムを変革する契機と捉え、この国難を乗り越え新しい時代を切り拓いていきたいものです。

 
 

東京支店長 白倉 玄

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