社会保険労務士法人 協心

協心グループ

不便に遊ぶ

支店長コラム

 私は、田舎に住んでいます。いわゆる住宅街ではないので周囲に家はなく、少々不便ながらも自然豊かな環境で生活をしています。庭では愛ヤギ達がメエメエ鳴きながら雑草を食べ、天気のいい日には薪割りに勤しむ・・・全国でもトップクラスの牧歌的な社労士ではないかとひそかに自負しています(笑)

 そんな牧歌的な暮らしをしている我が家を我が家たらしめている最たるものは、薪ストーブかと思います。薪ストーブには煙突が必要なので、壁や屋根にズドンと穴をあけ、そこから煙をモクモクと排出しています。田舎だからこそできることで、住宅街だと近所迷惑もいいところですね。今年は暖冬なので出番はないかと思っていましたが、ちょうどこの原稿を書いている時に冬将軍が到来し、いまもガンガン稼働しています。

 この薪ストーブですが、うまく温度管理するには少々テクニックが必要です。薪の種類や量・状態(薪割りしてからの期間)を考えながら、そこに吹き込む空気量を調節しなければいけません。そもそも、薪の組み方を間違えればまず火がつきません。そんなこんなで苦労して、うまく火を制することができればようやく「暖」というご褒美がいただけます。暖をとるだけの時もあれば、ピザを焼いたりする時もあります。これが、この季節ならではの最大の贅沢・遊びとさえ思っています。時間や手間はかかりますが、ボタン一つで稼働するエアコンでは決して味わえない楽しさがあります。

 世の中に自動車が登場してから、人はランニングをするようになりました。ちゃんとした住居を構えるようになってから、人は野外でキャンプをするようになりました。効率性や便利さだけを追求する時代はとうに終焉しています。むしろ不便の中にこそ人は楽しみを見つけ、遊びを見出す時代になってきました。便利な生活は、楽ではありますが人から感動を奪っていきます。もちろん時と場合によりますが、文明の利器の恩恵を享受しつつも、たまには不便を楽しんでみてはいかがでしょうか。その感覚こそ、効率性・生産性だけを追求するAIでは計れない人間ならではのものであり、今後より求められるのだろうと思います。


 

大阪支店長 吉村 徳男

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