最近の我が家では、「正解のない問題」が流行っています。どんな問題かというと「勉強はやる必要があるか」とか「お金はたくさんあったほうが良いか」といったものです。

 ある日息子が、「車って便利なんだけど人や地球を傷つけちゃうこともあるんだよ」と言ってきたので、私が「じゃあ、世の中に車ってあった方がいいかな?無い方がいいかな?」と質問したことがきっかけで、それ以来「ねぇ正解のない問題やろう」と言ってくるようになりました。

 今までは、足し算や掛け算、漢字の読み方など普段の生活のなかでちょっとしたときに問題を出していたのですが、正解があるので「間違えたく無い」という心理が働くのか、いつのまにか「わかんない」が口癖になってしました。なにか試されているようで子供としては嫌だったのだと思います。

 それに比べて「正解のない問題」は親も考えはあるけど正解は持っていないので「パパはこう思うんだよなぁ」と話しが盛り上がります。

 最近では中学入試でもこういった問題が出題されるようになってきているようで 「今まで算数を学んできた中で、実生活において算数の考え方が活かされて感動したり、面白いと感じた出来事について簡潔に説明しなさい」という問題が実際に中学の入試問題として出題されています。

 この問題、大人でも答えるのが難しいのではないでしょうか。仕事とは正解のない問題を解決する事ですが、普段からどれだけ正解のない問題に向き合っているかが問われますね。

 こういった正解のない問題に向き合い頭を悩ませた子供達が数年後には社会人になり一緒に仕事をするのかと思うとワクワクします。それと同時に自分自身も今から正解のない問題に向き合い精進しなければと思う今日この頃です。

 

東京支店長 白倉 玄