新しいことを始めたり、前例のないことに挑戦したり、何かを変えようと行動を起こすことは、必ず大なり小なりのリスクが発生することになります。かといって、現状維持のまま新しい行動を起こさず、挑戦もせず、何もしなければリスクがないかといえばそれは違います。今の時代、外部の変化に対応せずに放置することのほうがリスクは大きいでしょう。なにもしなければ成長もしません。
つまり、挑戦することにもしないことにもリスクはあるわけで、ゼロリスクの考えを捨てることが重要です。
ある調査結果によると、会社から高い評価を受けている社員のほとんどが、新しい挑戦に対してデメリットがあると考えつつも、「失敗を成功へのステップと捉えるならデメリットにはなり得ない」と捉えているようです。もちろん新しいことに挑戦する前には、その情報を集め、計画を練り、失敗のリスクを最小限にする準備は必要です。しかしどれだけ準備をしても、その挑戦が成功するか失敗するかは結局のところやってみないとわかりません。
こういった考え方は頭では分かっていても実際に行動に移すことがいかに大変かは皆さんも経験済みではないでしょうか。上司から「失敗してもいいからやってみて」と言われたとしても、実際に挑戦する側としては、「失敗してやろう」とはもちろん思わないまでも、ありのまま受け止めるのは難しいものです。置かれている環境や立場、そもそもの組織風土や上司との関係性も大きく影響してくるところです。
日々周りのメンバーからいろんな提案や意見が出てきます。支店を預かる身としてはとても喜ばしいことですが、それでもまだまだ言えてないこともあるでしょう。そういった環境を作れていないことに反省する毎日ですが、私自身が若手の頃から経験してきた成功体験や失敗体験、感じてきた達成感や充実感、劣等感、違和感は少なからず今のメンバーにも通ずる部分があるはずです。同時にこれらは私の財産であり、今の私を形成している要素といっても過言ではありません。だからこそこれらの経験を現代風にリニューアルして今のメンバー達に還元していくことが私に求められる役割だと考えています。
自身の役割がきちんと遂行されているかといえば、出来ていないことも多く理想形にはまだ道半ばといった感じですが、やりたいこと、やらなければならないことを実践しながら今いる仲間と一緒に成長していきたいものです。
福岡支店長 城戸 康行