江戸幕末に活躍した長州藩士・高杉晋作が残した句です。
続く下の句は「すみなすものは 心なりけり」で、意味は「世の中をつまらないと感じるかどうかは自分の気持ち次第だ」ということです。
 
 この句と初めて出会ったのは私が中学生の時で、幼いながらにも高揚感でいっぱいになりました。自分の気持ちは誰かに左右されるものではなく自分が決めるもの、という当たり前のことですが、当時は衝撃を受けたことを覚えています。
 
 この句は、高杉晋作の人生そのものを語っています。
高杉晋作の功績は多数ありますが、奇兵隊を結成したことこそが一番の功績では・・と私は考えます。
 当時は武士以外が武器を持つことのない時代でしたが、奇兵隊は志のある者であれば武士の身分でなくとも参加することができたのです。
 身分のよらない政治を目指す、それこそが日本の将来を見据えていた高杉晋作の功績です。
実際に奇兵隊には初代総理大臣の伊藤博文などが所属しており、奇兵隊のメンバーが高杉晋作の意思を継ぎ、近代日本の礎を築いていったのです。
 
 先を読み行動すること、私が身につけていきたい能力のひとつです。
 
 遠回りしてしまいましたが、冒頭の句、そして高杉晋作の功績から衝撃を受け、早20年経ちましたが、これまで「現状を変えたいのであれば、まずは自分の考え方と行動を変えてみよう」ということを信条としてきました。
 
 「働き方改革」も可決され、これからは各事業所や事業主の皆様も考え方や行動を変える必要があるかもしれません。
 
 協心は運営開始から2年目に突入しました。
新しい時代に向け、皆様方に多くのことを還元できるよう、一人ひとりが先見の明を養い、時代の波を捉えられるような組織を目指していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

東京支店長 宮越 優