こんにちは。社会保険労務士法人協心の松村です。
2月16日は、「全国狩猟禁止の日」のようです。今日から11月15日まで、北海道以外の全国では狩猟禁止ということもあり、ジビエを食べる機会も減りそうですね…。

それでは「ヒトの芽コトの芽」はじまりです。


<今回号のコンテンツ>

  1. 1.人事ニュース 「新設された業務改善助成金(最低賃金引上げの助成金)の特例コース」
  2. 2.ブログ    「交通事故と労災」
  3. 3.支店長コラム
  4. 4.おすすめ書式・リーフレット

要チェック! 人事ニュース ≫≫≫

● 新設された業務改善助成金(最低賃金引上げの助成金)の特例コース ●

新型コロナウイルス感染症の影響により、特に業況が厳しい中小企業を対象に、業務改善助成金の特例コースが新たに設けられました。

【内容】
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1.業務改善助成金特例コースの概要
新型コロナウイルス感染症により、売上高等が30%以上減少している中小企業が、事業場内最低賃金を30円以上引上げ、生産性を向上するために設備投資を行った場合、設備投資や関連経費に要した費用の一部を助成するコースです。

2.助成額
生産性向上のための設備投資等にかかった費用に、助成率3/4を乗じて算出した額が助成されます。
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▼全文はこちらから
http://contents.kyoshin.group/view.php?page=news_contents_7282

■参考リンク
厚生労働省「業務改善助成金(特例コース)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03_00026.html

ブログ ≫≫≫「交通事故と労災」

自動車業界では「CASE」と呼ばれる技術の発展が目覚ましいですが、自動運転が発達しても世の中に人と乗り物が共存する以上、いつの時代も自動車事故のリスクはありますよね。

今回は自社の従業員が交通事故に遭ったという会社の総務担当者の相談にお答えする形で交通事故の労災適用可否、自賠責保険との関係性についてお話しします。

総務
「今朝従業員が出社しないので連絡したところ、交通事故に遭っていたということが分かりました。大怪我してしまったそうで、数ヶ月ほど出勤は難しいみたいです。交通事故の処理というと保険会社に任せるイメージがありますが、通勤中だと労災も関係あるのでしょうか。」


「それは大変ですね。通勤中のお怪我ということで住居から会社まで合理的な経路、つまり寄り道をしていなければ通勤災害として労災の適用対象になりますね。」

総務
「なるほど。今朝はまっすぐ会社に向かっていたとのことなので、通勤災害ということになると思います。実は自賠責保険と労災保険の違いがよく分かっていなくて。教えていただけませんか。」


「もちろんです。まず傷害、つまりお怪我の治療にかかる費用については労災保険が全額支給に対して自賠責保険は上限が120万円補償となっています。
次に休業について。労災の休業補償給付は4日目から基礎日額の60%に特別支給金の20%を合わせて80%ですが、自賠責だと休業損害として日額×100%が支給されます。ただし、これも先と合算して上限120万円です。後遺障害が残った場合の補償は、労災保険は等級に応じた年金・一時金で、自賠責の方が一時金ということになっています。そのほか、遺族補償や葬祭料についても違いがあります。」

総務
「同じ交通事故でも保険によって補償される金額が色々変わってきそうですね。どちらを使うのが良いでしょうか、又両方使えるなんてこともあるんですかね。」


「今回の従業員の方が70%~100%の重い過失でない場合、まずは自賠責保険を優先されるのが良いと思います。休業に関して自賠責は上限120万円ですが、自賠責保険の支払いが完了した場合に労災保険への切替も可能です。また、労災保険の特別支給金は自賠責と関係なく受給出来るので、こちらも申請することをお勧めします。」

総務
「分かりました。現状過失割合が分からないのでどちらを優先すべきか判断が難しいですね。」


「過失割合が出るまで時間を要する、かつ休業が長引いて生活に困るということでしたら労災の休業補償給付を先に申請するのも手ですね。労災保険から自賠責保険の切替が出来ない、第三者行為災害届や念書をご用意いただくというデメリットはありますが、給付がスムーズになる場合もございます。」

総務
「労災保険と自賠責保険、それぞれの違いはなんとなく理解できました。
どちらを使わないといけないということはないんですね。」


「労災保険を先行するのか、自賠責保険を先行するのか、あるいは任意保険なのか、その選択は被災者の自由となっています。行政は自賠責を先行してほしいのか、自賠責のメリットばかり書いていますが。」

総務
「ありがとうございました。従業員の状況を確認しつつ、保険の手続きを進めていこうと思います。労災の申請手続きをすることになったらまたご連絡しますね。」


「分からないことがあったらいつでも聞いてくださいね。」

従業員の通勤中、業務中の交通事故について労災、自賠責、どちらを使った方がよいかはケースバイケースです。私自身も状況を正確に把握し、適切なアドバイスが出来るよう努めて参りたいと思います。

因みに、冒頭の「CASE」というのは、
C (connected=自動車のIot)、
A (Autonomous=自動運転)、
S (Shared&Services=自動車の共有)、
E (Electric=電動化)
の頭文字を繋げた造語で自動車業界でも特に注目が集まっている技術です。

※参考:第三者行為のしおり2021(厚生労働省)[P.10-11]
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040324-10-05.pdf

支店長コラム

今回は、兵庫支店長によるコラム 「ジャスト・イン・タイム」

おすすめ書式・リーフレット

今回のおすすめリーフレットは、
「中小法人・個人事業者のための事業復活支援金」です。


https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_fukkatsu/pdf/leaflet.pdf?0126

新型コロナウイルス感染症の影響を受けた、2021年11月~2022年3月のいずれかの月の売上高が、2018年11月~2021年3月の間の任意の同じ月の売上高と比較し、50%以上または30%以上50%未満減少した事業所に給付される支援金になります。
申請の流れや給付条件、給付額について確認していきましょう。

編┃集┃後┃記┃
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最近、ドストエフスキーの「罪と罰」を読み始めました。一つの人物に三つも四つも、呼び名があるため、非常にややこしく苦戦しています。主人公の心理描写などは、私の好みなので珈琲でも飲みながら少しずつ読み進めていこうと思います。(松村)
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