「自分史」を作った事ありますか?

 

 「自分史」はキャリアの棚卸を通して自己分析をするツールのひとつで、私がキャリア研修の講師をする際には、受講していただく皆さんに学生時代から現在までの「自分史」を書いていただいています。これまでの経験や行動、その時の考え方を書き出すことで、自分の価値観や過去の経験が今の自分に与えている影響などを見て取ることが出来ます。 

 

 自分自身も「自分史」を書いてみることで、今の働く環境は家族の転勤や過去に出会った人々から掛けられた言葉など偶然の積み重ねで今に至っている、のではなく「選ばれる自分になりたい」という一本筋の通った理由があって今に至っている事に気づく事が出来ました。これは、私にとっての「働く意味」にもなっています。

 

 ■「誰」に選んでもらうのか?
 ■私の「何を」与え、選んでもらうのか?
 ■次もさらに「その次」も選んでもらうには?

 

 「誰」というのは、自分が影響を与えたい相手や組織、上司や同僚、顧客、そして自分自身の場合もあります。

 

 「何を」というのは、自分のスキルや経験、知識、そして人間性に関わる部分を、どうやって相手に提供するかを考える必要があります。

 

 さらに「その次」も選んでもらうためには、努力し続ける事と自己研鑽ですね。新しいスキルや知識を身につけることや、信頼を得るためのコミュニケーションの質を上げることを心がけています。

 

 協心の経営方針は「四方笑顔」です。私の働く意味と方向性が一致していると感じています。日々の業務が多忙で、目の前の仕事に追われて考える余裕がなくなってしまいがちですが、そんな時こそ「働く意味」を思い起こすことで、今やっている業務がただの作業ではなく価値のある業務になるのではないでしょうか。

 

神戸支店長 春原 真起子