メジャーリーガー大谷選手の様々な記録更新のニュースが連日続いていますが、同じく日本各地で観測史上過去最高を更新する猛暑日のニュースが続いています。数年前から「10年に一度の猛暑」と毎年聞いているように思いますが、温暖化の影響により今後も記録的な暑さが続くことが見込まれます。

 

 こうした暑さは、熱中症などの健康被害だけではなく、ビジネスに与える影響も非常に大きく、建設業から製造業、農業、輸送業、観光産業など広範囲にわたりのあらゆる産業が事業方針の見直しを迫られています。

 

 熱中症対策のための設備投資や冷房費の上昇といった暑さ対策のコストが今後さらに膨れ上がるだけではなく、消費者行動の変化による営業時間の変更や生産計画の見直しも必要なります。また、猛暑により労働すること自体が困難になるということがすでに起きており、暑さによる生産性の低下は経済全体に大きな打撃を与えています。

 

 こうした暑さによる生産性の低下はデスクワーク中心の仕事も例外ではありません。

 

 オフィスの室温は、暑いと疲労を感じたり寒いと気が散ったりと注意力や生産性に深く関係しています。ある研究では、室温を20度から25度にあげることによって、タイピングのミスが大きく減少したという実験結果もあるようで、職場の安全性のみならずパフォーマンスにも影響を与えるということを知っておく必要があります。

 

 快適な室温に関しては個人差があるため複数人が集まる職場の室温はこまめな調整が必要になりますが、可能な限りミスを少なくし、生産性を低下させないためにも、職場の室温に少し気にかけてみてはいかがでしょうか。

 

東京支店長 白倉 玄