皆様新年あけましておめでとうございます。

 

 2022年は皆さんどんな一年でしたでしょうか。私はサッカー日本代表のワールドカップでの激闘が未だに忘れられません。

 

 ベスト8を目標に臨んだ今回のワールドカップ。目標には一歩届きませんでしたが、サッカーを通じて感動や勇気を与えるという目的は達成できたのではないかと思います。

 

 目的と目標どちらが大切かといえば目的で、目標を意識し過ぎて目的を見失ってはいけないとよく言われますが、目標に向かってチャレンジする姿が感動や熱気を日本中に伝播させたと思うと、あらためて目標というものの重要性を考えさせられる出来事でした。

 

 さて、この一年自分自身はどうだったか振り返ると、「頑張って努力した」といったところでしょうか。一般的に、「努力する人」は評価される傾向にありますが、私のこの一年は評価に値するかというと難しいところです。

 

 当然、努力は大事なことで、どんな分野であれ偉大な業績を残す人はみんな必ず努力をしているもので、努力する人が評価されること自体は悪いことではありません。しかし、努力を勘違いして「努力すること」自体が目的化してしまわないように気をつけなければなりません。何のためにやっているのかはあまり考えずに、とにかく努力さえすれば貢献できると考えて、非効率なやり方で何時間も頑張ってしまう。この一年を振り返って私にもおおいに思い当たる節があります。

 

 やらなくてもいいことや重要でない部分に時間をかけすぎていたということも多かったと思いますし、マネジャーという立場でありながら仕組みやプロセスを改善して効率化を図るのではなく、とにかく頑張って次から次へと湧いてくる業務を処理していたと反省が尽きません。

 

 結局のところ「努力それ自体」をわたし自身が評価してしまっているからなのでしょう。本来、努力はあくまで手段に過ぎません。何か達成したい目標が前提としてあり、その目標達成のために必要になってはじめて努力をするのです。

 

 毎日毎日、遅くまで会社に残っている姿を遠目で眺めて「あいつはいつも頑張っているなぁ。えらいなぁ」で済ませては絶対にいけないのです。

 

 努力をするならチームの目標達成に貢献できる形で努力しなければなりません。そして、目標達成に貢献しない努力をメンバーにさせてもいけません。

 

 努力することができたということ自体はそれはそれで認めて、今年はそこからあと一歩前進し、メンバーと共にこの1年を実りあるものにしていきたいと思います。

 

 本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

東京支店長 白倉 玄