皆さんはお風呂の時間は好きですか?
一日の終わりにお風呂に入っている方が大半だと思います。私はというと、温泉に浸かることは大好きなのですが、自宅のお風呂ではどちらかというと、髪と身体を洗ってから湯舟に浸かって終わり……ということで、滞在時間はそれほど長くありません。ただ、その短い滞在時間が途轍もない価値ある・有意義な時間になっていることを最近強く感じています。
ちょっとその前に前提の話として、そもそもお風呂、つまり湯舟に浸かることって我々にどのような効果を与えてくれるのか、再確認していきたいと思います。
まず第一に言われるのは、お風呂の時間はリラックスと健康促進のために素晴らしい機会になっているということです。温かいお湯が体温を上げ、血行が良くなり、これによって筋肉の緊張がほぐれて、ストレスも軽減されます。私だけかもしれませんが、少し体調が優れないときでも、温かいお湯に全身が浸かると、不思議と体調が元に戻っているような気がします。
そして、ただ浸かるのではなく、深呼吸や瞑想を取り入れることで、精神的な安定感を得ることができます。人によっては心地よい音楽やアロマを使う方もいらっしゃると思いますが、リラックス効果は抜群です。私もその短い滞在時間の中でもたまに音楽を聴きながら浸かりますが、ただぼーっとしているよりかは心身のリフレッシュ効果を得ています。
少し遠回りしましたが、私にとってこの時間の最大メリットは、「振り返りができる」ということだと思います。お風呂って自然と目を閉じていることが多くないでしょうか。髪を洗っているとき、湯舟につかっているときなど。普段、寝るとき以外に目を閉じることって、なかなか機会がないかと思います。そもそも意識的に行わないとできませんし。
人が受ける情報の8割が視覚と言われています。それをシャットダウンすることで、目の前の情報に左右されず、クリアな脳になります。目を閉じて、今日一日の振り返りを行うと、今日、自分が行った選択や決断を冷静に見直すことができたり、次に何をするべきか具体的なイメージをもつことができます。この振り返りが自分を成長させてくれるからこそ、どうしてもシャワーで終わらせたくはありません。といっても、実際のところ、振り返り並みに活用できているのは、「忘れていたことを思い出す」ということであり、お恥ずかしながら、お風呂から上がった後は真っ先に自分のスマホに向かい、自分宛にその忘れていたことをメールすることがほとんどですが……。
我々の仕事は特に考動力が求められます。考えることを止めるわけにはいきません。ただ、その考えを整理する時間は必要です。業務中にできることが理想ですが、私も含めて、なかなかその時間を確保できない方も多いのではないでしょうか。そんな方は是非、お風呂の時間をうまく活用してもらえたらと思います。
大阪支店長 東 武志