新年明けましておめでとうございます。今年はどんな年になるのかワクワクしますね。

 人事や採用を担当されている方であれば知っている方も多いと思いますが、ここ数年で入社した新入社員は「Z世代」と呼ばれ、いよいよ今年からは入社3年目くらいまでの新入社員がZ世代の多くを占めることになります。採用においても、共に働くということにおいてもZ世代の特徴を知っておいて損はないと思います。

 「Z世代」とは1990年代中盤以降に生まれた世代のことで、小さな頃からインターネットや数多くの電子機器が身近にあり、物心がついてからは東日本大震災やコロナウイルスの流行といった大規模な自然災害や経済不況を経験しているため価値観や行動様式に大きな違いがあると言われています。

 最も大きな違いは、小さいころからスマホを持っており、SNSネイティブであるということです。インターネットを使いこなして生活することが日常で連絡や娯楽などもインターネット経由で行うことは当たり前。「Google」などの検索エンジンではなく「Instagram」や「Twitter」などのSNSを使って情報収集をスムーズにこなせるという特徴があると言われています。

 仕事観においては、長引く不況に加え過労死や近年の働き方改革といった労働問題のニュースを目にしている世代のため、「安定・安心感を求める」ことや「仕事とプライベートの両立を求める」という傾向があると言われています。「無理なく、無駄なく成長したい」という特徴があるようで、仕事や労働環境に対する価値観が大きく変化していることが分かりますね。

 また、小さなころからインターネットを通じて世界中の情報に触れているため、貧困問題や環境問題といった社会問題に対する意識が高いと言われており、社会の中で自分がどのように貢献できるのかを考える人が多く、就職活動をする際に、「この会社はどのような社会貢献をしているか」を重視する傾向があるとも言われています。

 Z世代の特徴は他にもありますが、今回紹介した特徴だけでも価値観や行動様式が大きく違うのだと感じることができたのではないでしょうか。これからZ世代と共に働いていくということを考えると、古い慣習や価値観に縛られていてはうまくいかないと感じます。新たな価値観を理解し、我々自身の仕事観を再構築していく必要があるのではないでしょうか。

 

東京支店長 白倉 玄