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意思決定する

支店長コラム

 今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がスタートしました。初めてタイトルを聞いた時、なるほどそう来たか!とピンときました。大河ドラマは、その放映時の社会的背景を反映したものがテーマになりますので、民主主義が機能しづらくなっている昨今には最適なテーマではないかと思っています。

 今回の大河を端的に言えば、鎌倉幕府が13人で意思決定をする「合議制」を導入して運営していくという話です。武士による政治と聞くと、まずその武力を背景にした暴力的な政治を想像しませんか?しかし実際にはそうではなく、13人の話し合いで意思決定をしていくという…武士にはなんとも似合わない組織体ができていきます。

 意思決定の難しさは今昔で変わることはありませんが、まずは意思決定を継続するということが大事ですね。意思決定できる組織>意思決定できない組織、の公式が変わることはありません。たとえワンマン社長の独断であっても、意思決定がない組織よりは組織が進化していくので余程マシです。従業員からするとたまったものではないでしょうが…

 その上で、その意思決定の質を考えると、これだけ複雑な世の中においてワンマンでは限界があるでしょう。政治経営を問わず、衆知を集めて最適な選択をするために、本当の意味での民主主義(合議制)に立ち返る時ではないかと思います。と、これは理想論。頭では分かってはいるものの、要する労力が半端ありません…

 合議制を機能させるには、「議を尽くす思考の忍耐力」と「意思決定者の決断力」の両輪が必要だとつくづく感じます。ここに人は挫折し、本来は最終手段であるはずの「多数決」という手法に安易に飛びついて思考停止に陥るパターンもしばしば。多数の判断が正しいとは限りません。いまの民主主義にはこの両輪がどちらも不足している気がします。

 さらに、トップが意思決定者として機能していない組織も意外と多く…トップの能力が原因というよりは、実質上の裏ボスが存在したりと、実はトップにすらそこまで権限がないという場面を最近よく目の当たりにします。株主や親会社の上層部、院政を敷く相談役etc…様々なキャラが複雑に絡んでくる中で決断力が発揮できるはずもありませんね。

 さて鎌倉幕府。無骨な武士たちがどんな合議制を展開するのか…舞台となる鎌倉時代は史書・文献も少なく諸説あるため、ドラマとしてどう描かれていくのか単純に楽しみです。本質は時代を選ばないので、大河から何か経営のヒントを得たいなと思う今日この頃です。

 

大阪支店長 𠮷村 徳男

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