サードプレイスという言葉をご存じでしょうか?逆にファーストプレイスとはどこかと言うといわゆる自宅とか職場等が該当します。アメリカの学者がある場所への特別な思いを確立するのに重要だと論じている場所です。総じて「心地よい第三の場所」を意味しています。すぐに思いつくのはカフェ・公園といったところでしょうか?日本のサラリーマンがとても大好きでとても居心地のよい第三の場所???それは居酒屋でした。酒を飲んで大きな声で話をして、ストレスの解消にもなっていましたが、もっと重要なのはコミュニケーションの場となっていたのです。この今のご時世はどうかといいますと、上司とは行きたくないだけならまだしも居酒屋にも行った事もないという若者もいるらしいです。
何が言いたいのかといいますと、職場など組織の中での人間関係がうまく築けなかったり、維持できなかったりしたことをきっかけとして、そんなに困ったようには見えない社員であっても、コミュニケーションが取れずに孤立したり相談相手もいなかったりします。それだけではないですが、そういうコミュニケーションとしての一つの方法としては薄れてきているということです。面と向かって生身の人間に自分の気持ちと伝えるという事が希薄になってきているのは事実です。
最近のニュースで衝撃的だったのが、6,000人の若者に自分の居場所を聞いたところインターネット空間だと答えています。自分の居場所は学校や職場よりも多い答えだったようです。
学校でも職場でも、なじめるかな?人にどう評価されているかな?とそういう心配をどうしても先に考えてしまうケースが多いようです。でも会社組織となると、対応できる範囲も限られてきます。まずは会社が潰れてしまう事は許されません。誰が悪いとかという問題を指摘しているのではなくそういう若者も使っていきながらの企業運営は気を使うことも多いですが、答えは必ずあるはずです。そういった部分もサポートできればと考えております。
東京支店長 田口 浩司