新型コロナウイルスが蔓延していなかったら今頃はオリンピックで盛り上がっていたのだろうかと思うと残念ですし、来年の今頃オリンピックを楽しんでいるのだろうかと、現在の感染状況を考えるとなかなか想像がつきません。
たらればを言っても何か変わるわけではありませんが、第二波が押し寄せて先行きが不透明な状況でついつい思考はネガティブになってしまいます。
さて、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、私たちの生活にすっかり定着したのがマスクですね。前回のコラムでも書きましたが、ビジネスシーンにおいても今ではマスクを着けないほうが失礼とされています。
そんなマスクですが、ウイルスをうつさないといった効果だけではないようです。
もともと心理学的には、気持ちを隠したいという心理が働くときに人は口元を隠すと言われています。
つまり、マスクをしていることで相手に自分の表情や感情を読まれないので、自分が相手にどのように見られているか気にしないですむため安心感が生まれるそうです。
確かにマスクをしてコミュニケーションをしているとき、どことなく守られているように感じる時があり、これは対面でのコミュニケーションに苦手意識を持っている人からすると結構な武器です。いや盾というべきでしょうね。
普段はあまり自分から話したり、積極的に営業トークをしないような人でも、マスク効果で積極的にコミュニケーションをとるようになるかもしれません。
お客様を相手とした場合に限らず、上司と部下といった社内でのコミュニケーションにおいても同様です。普段は上司や同僚に自分の意見やアイディアを発言できない人でもマスク効果でアッと驚くアイディアや新たな一面がみえるかもしれません。私もマスクを着けて部下の発言に耳を傾けてみようと思います。
東京支店長 白倉 玄