東京2020オリンピック・パラリンピックが閉幕しました。コロナ禍でおこなわれた前例のないオリンピックということで競技以外がフォーカスされることもありましたが、アスリートの姿に元気と感動をもらいました。
オリンピック開催前にはサッカー以外まったく興味がなかったのですが、気がつけば柔道、卓球、ソフトボール、バスケットボールetc…普段観ることがないスポーツですが子供たちと連日テレビ観戦していました。
なかでもスケートボードには心を奪われました。競技そのものが観ていて楽しいとかカッコイイという以上に、あの若いアスリート達が良い意味でアスリートっぽくなかったからです。夢中になってスケボーに没頭していたら世界の頂点に立っていた、という印象を強く受けたのです。
私の息子はサッカーをしているのですが、自分で目標を定めて、その目標達成のプロセスを大事にすることを経験して欲しいと思っており、プロのアスリートになってほしいとまでは思っていません。しかし、私自身にサッカー経験があるため、実際には合理的に結果を出させるために、先回りして導いてしまっていると気付きました。
「英才教育」といって大人が手出し、口出しして、親だけ大きい夢を持って、子供がその親の夢に合わせていては、小さくまとまってしまいそうな気がしました。
この考えは部下を持つ上司にも同じことが言えるのではないでしょうか。これから社会に出てくる世代と、我々現役バリバリ世代の育ってきた環境は大きく違い、全く違う価値観や考え方を持って入社してきます。その違った価値観や考え方がまた新しい価値を創造していくのだから、手出し口出しすることで小さくまとまってしまわないようにしたいものです。
できることならば、部下が没頭できる分野は何か一緒に見つけ、見守ってあげられるそんな上司でありたいと思いました。スケートボードの選手がみせてくれた、新鮮な輝きが私の古くさい概念に囚われた視点を変えてくれた気がする今日この頃です。
東京支店長 白倉 玄