記録的な猛暑に襲われる日が続いています。そんな中、夏の甲子園の地方予選が始まりました。高校野球ファンとしては胸躍る季節となりましたが、炎天下で全力プレーをしている球児達には本当に頭が下がりますし、熱中症含め怪我のないよう十分に気を付けてほしいと願っています。

 

 そんな高校野球ですが、最近では越境入学の是非が問われる場面を目にすることが増えました。「教育の一環」と捉えると、目標に向かって仲間と共に切磋琢磨した経験(=プロセス)が後の人生の財産になるという考え方になりますし、「個々の夢」に焦点を当てると、一生涯でたった3回(春を入れると5回)しかないチャンスを掴み取りたい(=結果)という思いになるでしょう。とても難しい問題だとは思いますが、個人的には外野がとやかく言うことではないと思っています。

 

 一方でビジネスの場面ではどうでしょう。企業は利益を上げることが目的で、リーダーに課せられた責務は、「プロセスよりも結果がすべて」と言われます。企業が存続していくためには結果を出し続ける必要があるのは当然ですが、私としては、「プロセスを重視したうえでの結果がすべて」という言い回しのほうがしっくりきます。ラッキーパンチはその名の通り偶発的な要素が強く持続性に欠けますが、プロセス重視の場合は継続して結果を出せる可能性がより期待できます。

 

 では、正しいプロセスを踏んだのに結果がついてこない場合はどうすればよいでしょうか。毎回結果が出るわけないだろう!と聞こえてきそうですが、ちょっと視点を変えてみると、そのプロセスが実は正しくなかったのではと考えることもできます。

 

 たとえば、地面に穴を掘るために、つるはしを持った10人の作業員を集めてくるか、1人に1台の電動ドリルを用意するか、もしくはショベルカーを調達してくるかによって作業効率もかかる日数も変わってきます。つるはしを何人に持たせようが、ショベルカーを1台用意したほうが成果を上げられるのは目に見えています。結果を出せる人というのは、つるはしを電動ドリルにできないか、さらにはショベルカーを調達できないか、あるいはもっと他に良い方法がないかを常に考え、工夫し、より良い方法を選択できるのだと思います。

 
 
 こういった試行錯誤と創意工夫の繰り返しによって正しいプロセスが導き出せるのではないでしょうか。そうして導き出したプロセスを部下に伝授し、結果が出るようにフォローしていくこと。決して華やかではありませんが、リーダーに課せられた使命だと思っています。

 

 我々は余程のことではない限り高校球児と違って何度でも再チャレンジが可能です。エアコンの効いた空間に居ることが多くなってしまった昨今ですが、ほぼサウナ状態だったグラウンド内を思い出しながら今年の夏はいつもより熱くいかせていただきます。

 

福岡支店長 城戸 康行