先日、11歳になる娘と一緒に車に乗っているとき、彼女が「好きな曲を聴きたい」と言って私のスマホを器用に操作してサブスクリプションサービスの中から目当ての曲を探し出して再生。車内のスピーカーからは日本人歌手が歌う、いわゆる「恋愛ソング」的な曲が流れてきました。

 

私はその曲名も歌手名も知りません。スピーカーから流れてくるその知らない曲を聴くともなく聴いていましたが、歌詞ぐらいはところどころ聞き取れます。詳しいところは覚えていませんが、だいたいの意味はこんな感じです。

 

「もっと私の方を見て」
「どうしてそんな風な態度を取るの?」
「好きって言って欲しい」

 

私はそのとき、「どうしてこの人は相手にばかり求めるんだろう?相手のその行動の原因は自分にあるかもしれないのに」と感じてしまいました。

 

やれやれ、恋愛ソングぐらいもっと気軽に聴けないものでしょうか。そういった多少のわがままな気持ちだって、恋愛にはつきもののはず。昔はその手の曲を好んで聴いていたこともあるはずですが、その時は不思議なくらい、シンプルに「どうして?」という気持ちが湧き上がったのです。

 

マネージャーという立場になると、上司や部下、同僚や顧客等の人的マネジメントについて深く考えなければいけなくなります。あるいは社労士として顧客企業の組織マネジメントについて助言する場面でも「人」とはいったいどういう生き物なのかを考えなければいけない。

 

例えば「相手は変えられないけれど、自分が変わることによって相手との関係性は変えられる」等、そんなことばかり考えている結果、週末の娘とのドライブで娘の好きな曲を一緒に楽しめなくなってしまっています。それではいけませんね。ひとつの考え方や価値観に囚われすぎてはいけない。ちゃんと頭を切り替えて、自分も数十年タイムスリップして昔の自分に戻り、「どうして分かってくれないの?」と歌う曲を娘と一緒に楽しむことにしましょう。

 

 兵庫支店長 増尾 倫能