理念を変えることは、理念を守ることだった。

2026.09.16

Today’s Question(今日の問い)

理念は、一度決めたら変えてはいけないものなのでしょうか。
それとも、本質を守るために進化していくものなのでしょうか。

Background(きっかけ)

今年の春、協心の経営理念「四方笑顔」を少しだけ見直しました。

「家族」を「未来」へ。
たった一つの言葉を変える決断でした。

正直、迷いました。

家族を大切にしなくなったのか。
そう受け取られるかもしれないと思ったからです。

だからこそ、家族をはじめ、社員、地域、子どもたち、次の世代まで。
そのすべてを表せる言葉は何だろう。

たどり着いたのが「未来」でした。
そのとき気づきました。

私たちは「今」の笑顔は語っていました。
でも、「未来」の笑顔は語れていなかった。

理念は変わったのではありません。
理念が届く時間を、未来へ広げたかったのです。

十年後も、二十年後も、その先も笑顔が続いていること。
その想いを、「未来」という言葉に託しました。

My Perspective(私の仮説)

私は、理念とは言葉を守るものではなく、本質を守るものだと思っています。
だから、言葉は変わることがあっても、本質は変わってはいけません。

理念を見直して、もう一つ確かめたことがあります。

四方笑顔に順位はありません。
協心も、顧客も、社会も、未来も、すべて同じように大切です。

しかし、私には必ず立ち返る原点があります。
それは、社会の笑顔です。

仕事には、厳しい判断が必要な日があります。

お客様に厳しいことを伝える日。
社員に負荷をお願いする日。
今だけ乗り切るための日。

だから、協心・顧客・未来に笑顔がない日はあるかもしれません。

でも、社会に笑顔がない選択だけはしてはいけない。

それが、私自身が経営で守り続けたい一つの基準です。

社会にとって良いことは、巡り巡って、お客様の笑顔になり、協心の笑顔になり、未来の笑顔になって返ってくる。

だから私は、企業とは利益を生み出すためだけの存在ではなく、笑顔を未来へ受け渡していく存在でありたいと思っています。

In Practice(実践)

経営では、何度も判断を迫られます。

短期的には利益が出る。
でも、本当に社会のためになっているのだろうか。

今は利益にならない。
それでも、未来には必要な取り組みではないだろうか。

そんな問いを、私自身に投げかけ続けています。

四方笑顔は、「みんなが笑顔になりましょう」という理想論ではありません。

判断に迷ったとき、「その選択は、まず社会の笑顔につながっているか。」
その問いこそが、私たちの判断基準です。

理念とは、会社を飾る言葉ではありません。
変わらない本質を守るために、問い続け、磨き続けるものだと思っています。

だから私は、理念を守るために、言葉を変えることがあります。

Next Question(次の問い)

理念だけでは、組織は動きません。
理念を実現するためには、立場や役割を超えて、同じ目的へ向かう在り方が必要です。

その想いを、私たちは「協心」という二文字に込めました。
次回は、この社名に込めた想いについて、お話ししたいと思います。

協心のことば

未来は、社会の笑顔から始まる。