「協心」は、会社の名前ではなかった。

2026.09.30

Today’s Question(今日の問い)

会社の名前は、何を基準に決めるものなのでしょうか。

響きでしょうか。あるいは覚えやすさでしょうか。
それとも、自分が実現したい未来でしょうか。

Background(きっかけ)

前回は、「四方笑顔」という理念についてお話ししました。

では、その理念を実現するために、私たちはどのような組織でありたいのか。
その答えが、「協心」という社名に込められています。

この言葉との出会いは、ブラジルでした。

人生を変える恩師から教わった言葉の一つが、「協心」です。
身分や立場を超え、同じ目的のために心を重ねること。

当時の私は、その意味を十分に理解していたわけではありません。
それでも、この言葉だけは心に残り続けました。

帰国後、私は「日本のために働く人生を送りたい」と考え、社会保険労務士の道を歩み始めました。

My Perspective(私の仮説)

その後、法人の設立に携わることになったとき、社名は「協心」となりました。
私にとって、それは単なる会社の名前ではありませんでした。

ブラジルで出会い、その後も人生の節目で何度も巡り合ってきた言葉。

この言葉を、自分自身の生き方として歩んでいこう。
そんな決意を重ねた名前でした。

私は、「協心」とは、同じ考えになることではないと思っています。

人には、それぞれ違う立場があります。
経営者もいれば、社員もいる。お客様もいれば、専門家もいる。

考え方が違うのは当たり前です。
だから大切なのは、同じ考えになることではありません。

同じ目的に向かって歩めること、それが私の考える「協心」です。

In Practice(実践)

協心では、「同じ意見」を求めることはありません。
むしろ、違う意見があることは自然なことだと思っています。

私たちが大切にしているのは、「何を目指すのか」その目的を共有することです。

経営会議でも、人事制度でも、顧問先との対話でも、まず目的から考えます。
目的が共有できれば、方法は一つである必要はありません。

立場が違っても、役割が違っても、一緒に未来をつくることはできます。
私は、それこそが「協心」という言葉の本当の意味だと考えています。

Next Question(次の問い)

では、その「協心」という考え方を、企業の中でどのように実践していけばよいのでしょうか。

私は、その一つの答えが、「人と組織を毎年見つめ直すこと」だと考えています。
次回は、私が今、最も力を注いでいる挑戦について、お話ししたいと思います。

協心のことば

人は、同じ考えでつながるのではない。
同じ目的で、協(とも)に歩み始める。